結婚前の相手の身辺調査を行うことは、一般的になりつつあります。

彼氏や彼女として付き合いを続けているうちは問題にならないようなことであっても、結婚に進むとなると両親や親戚を当然ながら巻き込むことになり、相手がにどのような人物がいるのかを事前に知っておくことは、後々のトラブルを避けるためにも大切です。

一般人でも行われる身辺調査ですが、これは警察官が結婚する場合にも行われるものです。

警察はその職務上、犯罪者や暴力団関係者などと距離を置く必要があります。

暴力団などと関わり合った結果、何らかの事情によって警察側の情報が流出したり、職務に支障が出てはいけないからです。

相手側として調査が行われるのは主に三親等で、父母や兄弟に加え、祖父母、父母の兄弟である叔父や叔母までが調べられます。

自分の家族内である父母や兄弟はともかく、祖父母や叔父叔母ともなると自分自身は詳しい身上を知らず、身辺調査によって、実は犯罪と関わりがあったという新たな事実が発覚する事例もありえます。

では三親等に暴力団関係者などがいた場合、結婚はどうなるのでしょうか。

身辺調査はプロフェッショナルによって行われるもので、調査結果は警察の上司が閲覧することになります。

これによって上司から当人である警察官に忠告が行きます。

忠告の内容によっては事実上結婚を取りやめたり、別れたりといった悲しい展開になる可能性もあります。

また、場合によっては仕事よりも結婚を選び、警察を退職してから相手と結婚するという例もあるようです。

日々の生活を守るという職務は厳しいもので、一般的なイメージもあり、世間からも公明正大に生きることを求められます。

自発的に犯罪者と距離を置くことはもちろん、相手にもそれが要求されます。

警察と付き合う以上、彼氏、または彼女として付き合うだけならともかく、結婚ともなると相手側が務める警察にも縁ができることになるため、相手側としても覚悟は必要なようです。