興信所を利用する人の中には、婚約者がどのような思想をしているのか、もしくは宗教に入信していないかなど、いわゆる思想信条に関する調査をお願いする場合があります。

その場合にどのように調査を行い、その内容とはどういったものなのか、気になる人も多いはずです。

調べ方として、まず婚約者の本名をとっかかりに調べることになります。

婚約者の氏名や生年月日、本籍地など様々なことを知っている状態であれば、あとは検索をするだけであらかたの情報は出てきます。

氏名だけでは同姓同名の人がヒットする可能性こそありますが、生年月日と本籍地によっておおよそ絞り込むことは可能です。

仮に本名でSNSのアカウントを作り、そこで何かしらの発言、行動を垣間見ることができれば、思想、もしくは宗教の影がチラつくこともあります。

もちろん、そうしたものに何も興味がない場合、そもそも本名でSNSのアカウントを作っているわけではない場合、すぐには見つけられません。

そうした場合、本籍地から探っていくことは可能です。

よくあるケースとして、両親が新興宗教を立ち上げた、宗教法人の代表者だったというケースです。

この場合であれば、本籍地が宗教法人が在籍する場所を指し示すことになります。

思想に関しては、SNS上だと盛んにアピールされていることがあります。

温和な人でもSNS上ではやたらと激しい口調で主張することも決して珍しくありません。

当然ながら、そのようなアカウントは教えてくれませんから、ネット上をくまなく調べることになります。

例えば、デモ活動に参加していた、警察に食って掛かって捕まったことがあるなど、その名前を意外なところで見つけることも少なくありません。

もちろん、デモ活動などはそのすべてが悪いわけではありませんが、こうしたものすら敬遠する場合もあります。

調査を依頼する前に知っていた事実であれば特段の問題はありません。

しかし、こうした事実をひた隠しにしていた場合、結婚をした後にそれが露呈してしまうことも少なからずあります。

このタイミングで発覚してはあまりに遅く、悲劇的な結婚生活を過ごすことになります。

調査を依頼する前に、できれば思想や信条に関することを遠まわしで聞いていき、反応を確かめることが求められます。

そのとき、ヤケに食って掛かってきた、もしくはお前にはわからないなど、この時だけ態度が急変したなど不自然な素振りが見られた場合には注意が必要です。