結婚の際、慎重を期すために相手のことを調査依頼するケースは少なくありません。

依頼は本人がおこなう場合もあれば、その親族がおこなうこともよくあります。

結婚のための調査をされても、特にやましいことがない時は心配ありません。

ただ、時として思いもかけないことが問題視されることがあるので注意が必要です。

結婚のための調査では、婚姻関係を結ぶことによって影響するような事柄すべてを対象となります。

そのため人柄や素行面といった当たり前のことから、健康面や趣味嗜好、宗教や思想のような個人的なことまで多岐にわたって調査が入ります。

さらに調査は本人のことだけでなく、その親族にまで及びます。

両親や親兄弟はもちろんのこと、祖父母や親せきまで調査対象になることがあります。

親族の場合はあまり細かい内容は調査されませんが、大まかに出身地や職業、宗教など可能な限り調べられます。

依頼内容によっては何代もさかのぼって調べることもあり、家系図が作成できるレベルで確認されることもあります。

この調査によって、家柄や出身のつり合いがとれているかというのがわかります。

家柄にこだわりのあるの家ではこのことを重要視する傾向があり、結婚に影響することも考えられます。

結婚調査された際に出てきた内容の中で、婚約破棄の理由になる可能性がある物は限られています。

たとえば過去の犯罪歴や経済状態の悪化の他、浮気や健康状態については程度によって婚約破棄が可能です。

いずれにせよ、結婚後の生活に影響が出る可能性がある物は婚約破棄に理由になります。

とはいえ最終的には、婚約している当人同士の判断で破棄するかどうかを決めることになるでしょう。

その際話し合いで解決出来ない時は、裁判所で調停をしてもらいます。

ここで有利に話し合いを進める材料になるのが、探偵社に依頼した結婚調査の内容です。

きちんと裏付けが取れている探偵社の報告書なら、裁判所の正式な証拠として通用します。

領収書や写真、診断書など、がそろっている場合は、証拠として不足はないので婚約破棄が成立する確率が高くなると考えていいでしょう。

結婚相手本人もしくはその家族から結婚調査をされた場合、過去の水商売歴がバレる可能性はないとは限りません。

結婚相手に働いていた場所が特定されていたり、証拠となる写真が残っていたりする場合の可能性はゼロとは言い切れないでしょう。

中絶経験に関して、現在は個人情報保護法があるので、病院が患者の中絶経験を外部に漏らすことはありません。

犯罪の前科に至っては、管理は警察もしくは検察で行われています。

役所の犯罪人名簿にも名前は載りますが5年ないし10年で消滅します、もちろんその記録を部外者が閲覧することはできません。

現在、個人で個人情報を手に入れるのは非常に困難ですのでバレる可能性はほとんどないと言ってよいでしょう。